余りにも有名な作品ですね。新本格ミステリの幕開けとなった一冊に位置するようで、ミステリ好きの方からはことごとくオススメを頂く作品です。
私はこれまで、いわゆる館ものにはほとんど縁がありませんでした。理由は特になかったのですが、今回で少しわかったかもしれません。
それにしても、してやられました。"あの1文"を読んだときは、「ん??」と声を出してしまいました。刺されたことに一拍遅れて気づく感じです。どんでん返しミステリとしても王道の作品です。
以下、ネタバレありのコメントを。
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【島】
得体のしれない犯人に次々と殺されていく恐怖、積もりまくった謎に引き寄せられ一日で読んでしまいました。
【本土】
守須は完全にノーマークだった…。謎の待ち伏せ行動にもっと意味を感じておくべきだった。
それから、口許にふっと寂しげな微笑を浮かべたかと思うと、やや目を伏せ気味にして声を落とした。
「ヴァン・ダインです」
ひっくり返るというよりは、あ!そういう向きでピースが繋がるのね!!という感じ。
そして、私に関してわかったのは、私解決編が好きなんだなぁ、ということです。探偵役と犯人が対峙して、論理と問答を通して事件が解決する、その瞬間を求めてしまっているんだと思います。
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