ずっとお城で暮らしてる

趣味にまつわる記録簿です。小説の感想がほとんどです。

本屋大賞2023 中盤戦

本屋大賞2023の候補作10作品が発表されてから、怒涛の勢いで読書を進めてしまったため、なかなか感想を書くことができていませんでした。

 

今から1つずつ書いていくのも大変なので、中盤戦ということで5冊まとめて書いていきたいと思います。

 

■ #真相をお話しします(結城真一郎)

■ 爆弾(呉勝浩)

■ 宙ごはん(町田そのこ)

■ 君のクイズ(小川哲)

■ 川のほとりに立つ者は(寺地はるな)

 

以下ではそれぞれのネタバレを含みますので、ご了承ください。

 

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■ #真相をお話しします(結城真一郎)

ライトなどんでん返し系ミステリとして楽しく読めました。どれも趣向が効いていて、テーマも現代的で新鮮でした。

 

■ 爆弾(呉勝浩)

これもエンタメとして楽しめました。高度な頭脳戦が面白かったですが、事件は悲惨なのと、最期までスズキタゴサクの感情が読めなかったのがもの悲しい…。『容疑者xの献身』とどうしても比べてしまう所があった。

 

■ 宙ごはん(町田そのこ)

『星を掬う』ほどヤバヤバではないけれど、52ヘルツよりは重めでした。外野の大人たちが気持ち悪すぎる…。とはいえ後半の盛り上げ方がズルいけどとてもよく、泣きました。あとは、子供たちが大人びすぎているというか、こんなに自分の感情を言語化できる子供っているのだろうか…。

 

■ 君のクイズ(小川哲)

新感覚ジャンル!って感じの新鮮な読書体験でした。論理を突き詰めて真相に迫っているのはとても好き。作問者・問題選択も人間である以上、主観の排除はできないよね。本庄絆には人間味を感じられなかった…。

 

■ 川のほとりに立つ者は(寺地はるな)

内容は濃く深い物語ですが、不思議と穏やかな雰囲気が流れ続ける面白い作品でした。色々詰まってるけどそれもすんなり入ってきて読みやすかったです。

 

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本屋大賞2023候補作は、2作既読で、今回の5作、そしてラブカを読みました(ラブカは個人的に特に面白かったので別で感想書きます)。

あと2作!発表までには読み切れそうでハッピーです!