ずっとお城で暮らしてる

趣味にまつわる記録簿です。小説の感想がほとんどです。

本屋大賞2023

本屋大賞2023、ご馳走様です

一昨年、昨年に続いて、今年も本屋大賞ノミネート10作を、すべて読むことができました。 とても濃密で幸福な期間でした。気になっていた話題作から未知の世界まで様々な触れ合いがあり、本屋大賞の懐の深さに改めて感動しました。 さて、今年も甚だ僭越なが…

方舟

夕木春央さんの『方舟』を読みました。 本屋大賞2023候補作、これにて全て読了です!無事に余裕を持って読み切ることができました。ランキング予想はまた別で書きたいと思います。 本作は、本格ミステリです。非常に特殊な舞台設定であるにも関わらず、非常…

結珠と果遠

一穂ミチさんの『光のとこにいてね』を読みました。 一穂さんとは昨年の本屋大賞候補以来です。今回は長編小説ということでワクワクしながら読み始めました。そしたらまぁ、今の私に刺さる刺さる…。主人公2人の特別な関係性がいとおしく、後半の答え合わせ…

戦慄きのラブカ

安壇美緒さんの『ラブカは静かに弓を持つ』を読みました。 安壇さんとは初対面で、本作も恥ずかしながら本屋大賞ノミネートまで知りませんでした。 このため、ほとんど前情報のない状態で本作を読んだのですが、圧倒的に私好みの作品でした。扱っているもの…

本屋大賞2023 中盤戦

本屋大賞2023の候補作10作品が発表されてから、怒涛の勢いで読書を進めてしまったため、なかなか感想を書くことができていませんでした。 今から1つずつ書いていくのも大変なので、中盤戦ということで5冊まとめて書いていきたいと思います。 ■ #真相をお話…

月の立つ林で

青山美智子さんの『月の立つ林で』を読みました。 私の中でのホッコリ枠大筆頭、青山さんの最新作です。本屋大賞にて連続で2位を取られていて、そういった意味でも今作を楽しみにしていました。 本作も、青山さんお得意の連作短編集ですが、これまで以上に…

愛と呪いと祈り

凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』を読みました。 凪良さんは、現在の私の"最推し"と言っても差し支えない存在で、本作は約2年ぶり?くらいの新作となります。 凪良さんはこれまで"生きづらさ"を抱えた特殊な人たちを多く描いてきましたが、今回も大きなテ…