ずっとお城で暮らしてる

趣味にまつわる記録簿です。小説の感想がほとんどです。

本屋大賞2021

本屋大賞2021ノミネート読破

本屋大賞2021ノミネート作品10作を、すべて読みました。 比較的ミーハーな人間なので、前々から、何かしらの文学賞のノミネート作読破とかやってみたいな〜本屋大賞がやりやすそうだな〜と思っていました。 そして今年2021年のノミネート作品には、偶然にも2…

『ぶんげいぶ?』

深緑野分さんの「この本を盗む者は」を読みました。 本屋大賞ノミネート作品10作目!!無事に読み切りました。総まとめは次の機会に。 深緑さんとは初対面でした。見るからに分厚く、またファンタジーっぽかったので最後に取っておきました。 すごく独特な世…

コーシローと光司郎

伊吹有喜さんの「犬がいた季節」を読みました。 本屋大賞ノミネート9作目!伊吹さんとは完全に初対面です。 6話からなる短編集ですが、1話ごとに「切ね~~~~」ともだえるような作品集でした。非常にセンチメンタルな気分にさせてくれる素敵な小説でし…

『あんた、人生の無駄遣いやがね』

町田そのこさんの「52ヘルツのクジラたち」を読みました。 本屋大賞ノミネート作品8作目!10作読破の目処が完全につきました。 テーマは「家族の呪縛」「多様性への無理解さ」「共依存」で、私の大好物ですね。彩瀬まる作品と雰囲気がちょっと似てると思…

『逆に訊きたいです。みんな、なんで自分たち住む星の中のこと、知りたくならないのか。』

伊予原新さんの「八月の銀の雪」を読みました。本屋大賞ノミネート作品7作目! 短編集でしたが、どれも科学要素が出てきて、非常に楽しく読めました。 科学要素と、各人物の悩みがもう少し深いところで繋がってると、もっと良かったなーと思いますが、でも実…

言い訳を探す日々、やめませんか

青山美智子さんの「お探し物は図書室まで」を読みました。本屋大賞ノミネート作品6作目です。 青山さんとは初対面でした。あらすじからワクワクしていましたが、本当に久々に、"元気"をもらう作品を読みました。 いや、最近読んでたのが全部バッドエンドだと…

推し × 純文学

宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」を読みました。 芥川賞を受賞したこと、本屋大賞にノミネートされていること、それから題名のインパクトが強いことから、結構多くの方がご存知の作品だと思います。 私も芥川賞を受賞した時に知って、読みたいと思っていたら…

『そうですよね。新見先輩って冒険しない人ですもんね』

加藤シゲアキさんの「オルタネート」を読みました。本屋大賞候補4冊目です。なんだんかんだ順調だ…。残り6冊も買うだけ買いました。 めちゃくちゃ爽やかな青春小説でした。 中盤にかけての積み上げ方もすてきだし、終盤も加速して一気に盛り上がる感じがあ…

『僕は、そうは、思いません』

伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」を読みました。本屋大賞候補3冊目です。 伊坂さんは、ずいぶん昔に「アヒルと鴨の~」と「死神の精度」を読んだっきりでした。 本作は、基本は小学生が主人公となる短編集で、日常の学校生活でのお話です。 基本面白く読め…

『そうか、自転しながら公転してるんだな』

山本文緒さんの『自転しながら公転する』を読みました。 山本文緒さんは、アカペラに続いて2作目です。こちらは最新作で、彩瀬さんと凪良さんがどちらもオススメしていたので手に取りました。 登場人物への全面的な共感はできないんですけど、生活していく…

隕石が落ちてみんな死ぬ話

凪良ゆうさんの新刊「滅びの前のシャングリラ」を読みました。 感想は正直、今は一言ではまとめられません。今まで倫理観は不可侵領域だと思ってたんですけど、倫理観までぶっ壊しにかかってくる化け物でした。(誤解のないようにいうと、とても読んで良かっ…