ずっとお城で暮らしてる

趣味にまつわる記録簿です。小説の感想がほとんどです。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

宝くじに当たった必然性ではなく当たった時のリアクションに必然性を求めたいという話

先日、「劇場版 SHIROBAKO」をみてきました。 アニメ版を復習していけばよかったと思うくらいには、これまでの登場人物が沢山出てきましたが、それでも十二分に楽しめました。 これを気に思いにふけった、SHIROBAKOに限らない個人的考えも含みますが、感想を…

この世に触れたくて仕方がないからこそ、この世から逃げたくて仕方がない

「さいはての家」は、彩瀬まるさんの短編集で、5章からなります。 郊外に建つ古い借家でかりそめの暮らしをする様々な人々が主人公となっており、章毎に期間も異なるため直接的なかかわりはなく、ゆるーくつながっている感じですね。 帯での引用にある通り…

「妻がはつがしたんだ」

「森があふれる」は、「くちなし」に続いて、ものすごく幻想的な世界観のお話でした。 メインの主人公?である男性作家の妻である琉生はある日、植物の種を飲み発芽、広大な森と化します。 …だいぶファンタジーですね。その中で語られるのは、性差の話をベー…