ずっとお城で暮らしてる

趣味にまつわる記録簿です。小説の感想がほとんどです。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

本格ミステリのテーマパーク

知念実希人さんの『硝子の塔の殺人』を読みました。 本屋大賞ノミネート作の5冊目です。あれ、もう半分読んでしまったことになるのか…でも発表されてからの読書という意味だと倍以上あるのでまだまだ楽しみは尽きません。 知念実希人さんとは、初対面です。…

母の祈り、娘の祈り

町田そのこさんの『星を掬う』を読みました。 本屋大賞ノミネート作が発表されたので、今年も爆買いしてきました。『正欲』だけまだ手に入っていないのですが、発表までには全作揃えて読みたいなぁと思っています。 既読作品が3作入っていたので、本作が4…

短劇

坂木司さんの『短劇』を読みました。 坂木司さんは『和菓子のアン』シリーズを読んでいますが、本作はそういったいわゆる日常の謎とは一線を画す作品でした。 非常に短い短編(10ページ前後)がたくさん詰め込まれていて、全体に不思議な世界観で、少し風刺的…

まじめさん

三浦しをんさんの『舟を編む』を読みました。 三浦しをんさんとは初対面です。去年で、本屋大賞の偉大さに気付いたので、過去の受賞作も隙を見て読んでいこうシリーズになります。 本作はいわゆるお仕事小説です。辞書を作る仕事という、多くの人は触れるこ…

えいえんよりも優しい刹那

桜庭一樹さんの『製鉄天使』を読みました。 本作は、『赤朽葉家の伝説』のスピンオフ?作品となります。毛鞠の章でこれくらい濃厚なレディース抗争を描いたらしいのですが、主題から離れすぎて?、泣く泣くカットした部分を再構成した作品のようです。(認識…

望郷

湊かなえさんの『望郷』を読みました。 湊さん読むの久々です。積読には前から何冊か並んでいるのですが、湊かなえ作品はボディーブロー作品(?)が多いので、覚悟して読まないといけないのでね…。 本作は、湊さんの出身である因島をモチーフにした小さな島…

ひのくるま

宮部みゆきさんの『火車』を読みました。 『ソロモンの偽証』と『孤宿の人』で完全に宮部みゆきさんの虜になりつつ、その分厚さには慣れていない私に、これまた友人がオススメしてくれたものです。 オススメしてもらった本作と、『理由』と『模倣犯』を半年…