ずっとお城で暮らしてる

趣味にまつわる記録簿です。小説の感想がほとんどです。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

友よ、最上のものを

伊吹有喜さんの『彼方の友へ』を読みました。 伊吹さんは、今年の本屋大賞候補であった『犬がいた季節』で出会いました。別作品も手を出したいなぁと思って探したところ、私の好きな時代設定っぽい作品を見つけたので迷わず読みました。 いや〜予感的中でし…

朝からかつ丼はきつい

瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』を読みました。 瀬尾さんとは今回が初対面です。本作は本屋大賞受賞作なので知っていて、かなり前から読みたいと思っていた作品でした。 いざ読み始めてみると、手が止まらない止まらない。それなりに厚めの本…

『ホットココアを、お願いします』

青山美智子さんの『木曜日にはココアを』を読みました。 青山さんは、今年の本屋大賞候補になっていた『お探し物は図書室まで』が初対面で、候補10作の中で最も個人的に気に入った作品の一つでした。 普段の私は割と重め、暗めな作品を選んでしまう傾向があ…

じょうしにいんかんをていしゅつするときは

彩瀬まるさんの『川のほとりで羽化するぼくら』を読みました。 方向性としては、『くちなし』とか『森があふれる』に近いのかな。現代の生々しさと、非常に幻想的な雰囲気が両立していて、ザ・彩瀬さんの世界観でした。 自分"らしく"と言うけれど、果たして…