ずっとお城で暮らしてる

趣味にまつわる記録簿です。小説の感想がほとんどです。

本屋大賞2022

本屋大賞2022、ご馳走様でした!

昨年に続いて、今年も本屋大賞ノミネート作10作を、すべて読むことができました。 とても濃密で幸福な期間でした。新しい出会いがあり、未知の世界との触れ合いがあり、本屋大賞はやはり多種多様な作品がそろうなぁとしみじみ感じました。 さて、今年も甚だ…

🌚🌛🌝🌜🌚

小田雅久仁さんの『残月記』を読みました。 本屋大賞ノミネート作、ラスト!無事に走り切れました。10作の振り返りは、また別で書きたいと思います。 本作は、ノミネート作が発表されたときに未読であった7作の中で、あらすじを読んで一番面白そうだと感じ…

伏線回収の鬼👹

朝倉秋成さんの『六人の嘘つきな大学生』を読みました。 本屋大賞ノミネート作、9冊目!ゴールまであと一歩です。 朝倉秋成さんは今回が初めましてになります。本作については、名前はノミネート前から見かけることはありましたが、就活がテーマの作品は、…

”繋がり”と”多様性”

朝井リョウさんの『正欲』を読みました。 本屋大賞ノミネート作、8冊目!あと2冊を3月中に読めればよいので、あとは流して走っても余裕そうです。 朝井リョウさんはとても有名な方ですが、実は私は今回が初めましてでした。朝井リョウさんって"就活"のイ…

姉ちゃんは魔王

一穂ミチさんの『スモールワールズ』を読みました。 本屋大賞ノミネート作、7冊目!今年はアドバンテージもあったので順調すぎます。 本作は、ノミネート作が発表される前から話題になっていたので気にはなっていました。なのでノミネート作の中では一番読…

男たちの朝

西加奈子さんの『夜が明ける』を読みました。 本屋大賞ノミネート作の6冊目!無理なく順調に楽しく読めていてハッピーです。とはいえ、今回のノミネート作、内容的にも分量的にもヘビーなものばかりでは…?? 西加奈子さんは、『きりこについて』や『さくら…

本格ミステリのテーマパーク

知念実希人さんの『硝子の塔の殺人』を読みました。 本屋大賞ノミネート作の5冊目です。あれ、もう半分読んでしまったことになるのか…でも発表されてからの読書という意味だと倍以上あるのでまだまだ楽しみは尽きません。 知念実希人さんとは、初対面です。…

母の祈り、娘の祈り

町田そのこさんの『星を掬う』を読みました。 本屋大賞ノミネート作が発表されたので、今年も爆買いしてきました。『正欲』だけまだ手に入っていないのですが、発表までには全作揃えて読みたいなぁと思っています。 既読作品が3作入っていたので、本作が4…

セラフィマと戦争を駆け抜ける

逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』を読みました。 本作は、あらゆる界隈から推されていて、いろんな所でこの作品名を目にしてきました。ここまで推されていると、逆に引いてしまうあまのじゃくな私ですが、直木賞候補にまで選ばれたということで、これ…

黒牢城で渦巻く"信念"

米澤穂信さんの『黒牢城』を読みました。 発売当初に買っていたのですが、見た目からして重厚感が凄そうで、しばらく積読して熟成させていました。時代小説を普段はほとんど読まないので、戦国×ミステリという物々しさにちょっと手が出てなかったのもありま…

『エスキース』が見たい

青山美智子さんの『赤と青とエスキース』を読みました。 青山さん作品は3作目です。本作は最新作なのですが、青山さんがTwitterでRTしていたプルーフ本の感想が気になって、買ってしまいました。販促に見事引っかかっています。 これまで読んだ2作と共通する…