伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」を読みました。本屋大賞候補3冊目です。
伊坂さんは、ずいぶん昔に「アヒルと鴨の~」と「死神の精度」を読んだっきりでした。
本作は、基本は小学生が主人公となる短編集で、日常の学校生活でのお話です。
基本面白く読めましたが、非日常感が強い印象でした。
特に、私が小学生という存在と断絶されて久しいのもあって、小学生の小学生らしからぬさが気になってしまいました。でもこれは自分が小学生だった時代の記憶に基づく偏見なので、私に問題がありますね。
所々に刺さるフレーズがあって、それも良かったです。
軽くネタバレありの感想を。
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【逆ソクラテス】
安斎くんが達観しすぎというか、小学生らしからぬ語彙力ですごかったです。『僕は、そうは、思いません』のフレーズは好き。
【スロウではない】
これも語彙力の高さが気になっちゃいました。ラストの切なさよ。
【非オプティマス】
久保先生目線で体験しなおしたい話。ラストのオチはそれでいいのか…?まぁ、そういうこともあるよね。
【アンスポーツマンライク】
歩の感情をもっと見たかったけど、展開的には楽しかったです。最期のアンスポーツマンライクのくだりはおしゃれ。
【逆ワシントン】
小型のドローンが出てきたときは笑っちゃいました。
最期の緩いつながりは良かったです。