加藤シゲアキさんの「オルタネート」を読みました。本屋大賞候補4冊目です。なんだんかんだ順調だ…。残り6冊も買うだけ買いました。
めちゃくちゃ爽やかな青春小説でした。
中盤にかけての積み上げ方もすてきだし、終盤も加速して一気に盛り上がる感じがあって、一気に読んでしまいました。
登場人物たちをつなぐ少し特殊な設定はあるけれど、その中でも変わらない普遍的な青春の根幹を堪能できたかな、と思います。
ネタバレありで細かい感想を。
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主人公格の3人に分けて書いていきます。
【新見蓉】
本作の一番の軸になっている子ですね。「ワンポーション」の青春感、ヒリヒリ感が良かったです。オルタネートに対する嫌悪感、もしくはワンポーションでの恋愛いじりでもう少し劇的な展開を期待したのは最近過激なものを読みすぎなせいですね(笑)。
【伴凪津】
蓉とは正反対に、オルタネート信奉者。ジーンマッチは気になるので、ぜひ実装して下さい。そこに落ち着いたか~って感じだったけど、オルタネートとうまく折り合いがついたのなら良かったかな。ここでも、オルタネートにもっと振り回される展開を期待してしまった自分がいます(笑)。
【楤丘尚志】
強い子。いちばんすきかも。自分に嘘なく生きようとしている感じ。
最期の文化祭のシーンは良かったなぁ。
トキさんは正直印象が薄くて驚きは弱かった…。
【まとめ】
文化祭あたりで3人のお話がかわるがわる進んでいって、ワンポーションの盛り上がりと同時に話が盛り上がっていく感じ、最高でした。
各登場人物の心情が見えにくい所はあったけれど、とっても爽やかな青春小説でした。私の高校時代は、ようやくスマホが台頭しだしてきたころで、SNSは全盛期まではいってなかったので、今の高校生の生態を垣間見た気がします。まぁこれもフィクションなんですが。